静けさの中に色気がある香り――リキッドイマジネール「イル プールプル」
香水って、試してから買わないと後悔する。
そう思っているから、気になる香水は必ず実物を嗅ぐようにしている。今回紹介する**リキッドイマジネールの「イル プールプル」**も、YouTubeで存在を知ってから、ちゃんと自分の鼻で確かめてから買った一本だ。
きっかけは、好きなYouTubeチャンネル「坊主とロン毛」。ファッションや生活まわりを発信している二人で、僕のライフスタイル系の情報源のひとつになっている。その中でイル プールプルが紹介されていて、映像越しでも伝わってくる”只者じゃない感”に、ずっと気になっていた。
ちょうどロン毛さんが愛知に来る機会があって、ドライブがてら会いに行き、その場で実際に嗅いで即決した。
あれから1年。週に2回ほどのペースで使い続けて、まだ半分近く残っている。
リキッドイマジネールというブランドのこと
フランス発のニッチフレグランスブランドで、香りを「液体の想像力(Liquides Imaginaires)」として表現している。
ボトルを見るだけで、普通の香水じゃないとわかる。美術品みたいな佇まいで、どこか宗教的な雰囲気すらある。香りにちゃんとコンセプトと物語があって、「いい匂いです」だけじゃ終わらせない作り手の矜持みたいなものを感じる。
ニッチフレグランスに興味が出てきた人には、入り口として面白いブランドだと思う。
“紫の島”という名前の由来
Île Pourpre(イル プールプル)は、フランス語で「紫の島」という意味。
古代、紫色の染料を求めて人々が引き寄せられた幻の島――そんな伝承からインスピレーションを受けた香りだ。
嗅いだ瞬間、名前の意味がなんとなくわかる気がした。どこか遠くの、存在するかわからない場所に引っ張られるような感覚がある。
香りの構成
トップノート: シソ、アンジェリカシード、インセンス、イタリアンベルガモット、ジンジャー
最初にくるのは、スモーキーでハーバルな印象。冷たい静けさの中に微かなスパイスの熱がある。「線香に近いかも」と思った人もいるかもしれないが、もう少し洗練されている。
ミドルノート: ブラックフィグ(黒イチジク)、フェヌグリーク、ダヴァナ、アイリス
熟した果実の甘みとスパイスが混ざり合う。このフェーズが一番「紫の島」っぽい。甘すぎず、でも確かに色っぽい。
ベースノート: シダーウッド、パチョリ、カシュメラン、アンブロキサン
乾いた木の香りと、ほのかにミルキーな余韻。肌に溶け込むように静かに残っていく。この残り香が一番好きかもしれない。
1年使って気づいたこと
正直、最初は「服装を選ぶ香りだな」と思っていた。深みがあって渋くて、秋冬専用の重い香水という印象だった。
でも1年使い続けて、少し考えが変わった。
確かに重さはある。でもその”渋み”が、コーディネートによってはオールシーズン成立する。
大人びたジャケパンスタイルなんかには刺さるんじゃないだろうか。
あとは夜の風呂後に使ってる。誰のためというより、寝る前の大人の時間的な(笑)
読書とかする時に雰囲気でます。
こんな人に合うと思う
- スモーキー・ウッディ系の香りが好き
- 甘すぎる香水は苦手
- ニッチフレグランスに興味が出てきた
- 自分だけのお気に入りを持ちたい
逆に合わないかもと思う人
- フレッシュ・シトラス系が好き
- 職場や学校など、香りを抑えたいシーンがメイン
商品情報(2025年6月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Liquides Imaginaires(リキッドイマジネール) |
| 商品名 | Île Pourpre(イル プールプル) |
| 容量 | 50mL / 100mL |
| 価格 | 18,700円〜28,600円(税込) |
| タイプ | オードパルファム |
| 持続時間 | 6〜8時間(体感) |
| 販売店 | meeco(伊勢丹)、loungesai、NOSE SHOPなど |
静けさに、豊かさがある
ミニマリストを名乗っておきながら香水をいくつも持っているのは、香りだけは「時間帯や気分に合わせて変えたい」という理由があるから。少ない本数でも、それぞれに役割がある。
イル プールプルは、そんな手持ちの中で「大人な匂い」を担当している一本です。
デザインもいいのでこのシリーズ、興味あればぜひ。もし興味があればぜひ。





