社会人が始める大人のスポーツ趣味

社会人になってから、スポーツをする機会はぐっと減った。
全力で走る投げるなんて何年ぶりだろう。会社のソフトボール大会の案内が届いたとき、正直「自分には関係ないな」と思っていた。
これまでは毎年スルー。というより、スポーツに対して苦手意識があった。学生時代から、どちらかといえば最低限の運動しかできず、特にチーム競技はさらに苦手意識があった。そんな自分が、今年は初めて参加することになった。
きっかけは、先輩が「未経験者チームを作るから気軽にやろうよ」と声をかけてくれたこと。しかも、ちゃんとした大会というより、”お遊び”に近いレベル。月に数回、ゆるく練習を重ねるようになった。
最初は全然乗り気じゃなかった。でも、いざやってみると、これが意外と楽しい。
初めてのマイグローブ

練習中はグローブを借りていた。でもある日、「どうせなら、みんなでマイグローブ買っちゃう?」って話になって、その流れで自分も購入。
選んだのはRawlings(ローリングス)。王道すぎるかもしれないけど、手にしっくりきたのが決め手だった。
使い込まれた革の感じもいいけど、最初の新品の硬さも悪くない。少しずつ自分の手に馴染んでいくのが楽しみだ。
ついでにスパイクも

バレーボール経験者から怒られそうだが、写真用に置いただけです。
足元はずっとランニングシューズだった。でも、アップでサッカーボールを蹴ったり、グラウンドで土まみれになったりするたび、「やっぱり専用の靴って必要だな」と実感。
次はサッカーもやろうって話も出ていたし、セールで型落ちのNew Balanceスパイクを購入。
グラウンドに立つと、ちょっとだけ気分が上がる。装備って大事。
運動が、非日常になる
ジムに通っているとはいえ、あくまで見せ筋。ファッションだ。
会社と家とジムの往復だけだった毎日。
そんな中、ソフトボールは”非日常”だった。慣れない動きで筋肉痛にもなったし、思った通りにプレーできないことも山ほどある。それでも、不思議とストレス発散になっている。
バッティングセンターなんかにも行っちゃったりなんかして。
上手くなくてもいい。ただみんなで、わいわい楽しむ。おじさんたちがミートグッバイ(肉離れ)してるのも、笑いに変えられるくらいの空気感が心地いい。
「どうせなら楽しもう」って思考の変化
今まで、「どうせできないし」「恥をかくのが嫌だし」って、何でも避けてきた。けど今回、少しだけ考え方が変わった。
どうせやるなら、楽しんだもん勝ち。
打席に立つと筋肉があるから『めっちゃ打ちそう!』ってヤジも面白い
何かに挑戦するときって、ちょっとしたきっかけと、少しのノリでいい。完璧じゃなくても、続けていくことで見える景色がある。
そんな気づきを、まさかソフトボールで得られるとは思っていなかった。
体力が落ちてる自分に気づいた朝
ある朝、ソフトボールの練習のあと、階段を登るだけで息が切れた。
「これはちょっとマズいかも…」
そう思って、朝ランを始めた。
たった2キロだけど、毎朝走るようにしている。
筋肉にはあまり良くないのかもしれないけど、体重も気になっていたし、ダイエットも兼ねて。
少しずつ習慣化できてきたら、ペースや距離も見直していこうと思う。
おわりに
新しいことって、始める前が一番ハードルが高い。
でも一歩踏み出してみれば、意外と居場所がある。
グローブとスパイク、そして朝ランの習慣。
どれも、少し前の自分なら絶対やっていなかったこと。
でも今は、「苦手」っていう言葉に、あまり縛られなくなった気がする。
できなくてもいい。笑ってやれたら、それで十分。
そんなふうに、ちょっとずつ変わってきた。