音楽が“効きすぎる”とき。トレーニングの熱を奪うのは、あのバラードだった。

ジムに通ってもうじき3年。
会社終わりにジムへ行くことが、すっかり日常になった。
そのルーティンの中で、いつもそばにあるのが音楽。
テンションを上げたいとき、集中したいとき、気持ちを整えたいとき。
音楽は、僕にとって感情のスイッチのような存在だ。
でもある日、ふと思った。

このスイッチ、逆にブレーキになってる時もあるかもしれないな
車内で男気全開、ジムでしんみり
僕の職場からジムまでは車で10分。
その間に聴くのは、UVERworldやMAN WITH A MISSIONといった、気合が入る邦ロック。
「よし、今日もやったるぞ!」とエンジンとドラムの音に合わせて気分は最高潮。
ジムに到着した頃には、もう完全に戦闘モードだ。
ところが──
イヤホンをつけてランダム再生した途端、同じアーティストのバラードが流れてくる。
〜君の心に寄り添って🎶〜
・・・いや今は寄り添われたくない。
今はダンベルと闘いたいんだ。
気持ちのスイッチが切り替わってしまい、さっきまでの高揚感がスーッと冷めていく。
音楽に“持っていかれる”とは、こういうことなんだと知った瞬間だった。
🎧 図解:音楽が集中を奪う理由と効果的な選び方
種類 | 特徴 | 集中力への影響 | 補足 |
---|---|---|---|
歌詞あり(邦楽) | 感情移入しやすい | 低下傾向(Cardiff大研究) | 言語処理に脳のリソースが奪われる |
歌詞なし(インスト) | 音だけに集中できる | 向上 | BGMとして最適 |
高BPM(120〜140) | 心拍数・リズムを刺激 | 向上(Karageorghis研究) | 筋トレやランに最適 |
バラード(低BPM) | 落ち着き・感傷を誘う | パフォーマンス低下傾向 | 熱が冷めやすくなる |
🎧 出典: Cardiff大学(集中力と音楽に関する研究) Karageorghis博士(スポーツ心理学・BPMと運動パフォーマンス)
つまり、「好きだから選ぶ音」よりも、「目的に合った音」を選んだ方が、集中も気持ちも整うということ。
僕が選んだ“最適な音”のカタチ
そこから僕は、トレーニング用の音楽を歌詞なし中心のプレイリストに切り替えた。
歌詞がないと、言葉に気持ちを持っていかれない。
音と体だけに集中できる、ちょうどいい距離感が心地よい。
最近ではさらに一歩進んで、AIで自分専用のBGMを作ることにも挑戦中。
ジャンルやテンポを選ぶだけで、数分でジムにぴったりの曲が完成。
実際に使ってみると、これが驚くほど快適だった。

これ、Spotifyで流れてても気づかないかも…
そんな音が、無料で簡単に作れる時代に生きてるなんて。
ちょっと感動した。
音で1日を整える
朝の目覚めに流す静かなインスト。
日中の作業にはループ系のBGM。
夜は心をほぐすアンビエント。
音を「聴く」だけじゃなく、「選ぶ」ようになってから、気持ちの波も穏やかになった気がする。
音楽は、感情を操作できるほど強力なツール。
だからこそ、使い方を間違えると、集中も熱量も乱れてしまう。
まとめ|“今の自分”に合った音を選ぼう
- 気合いを入れるにはアップテンポの音
- 集中したいときは言葉のない音
- 落ち着きたいなら静かなリズム
音楽はその場の自分に合ったものを選ぶことで、**習慣を支える“裏の主役”**になってくれる。
もし最近、気持ちが乗らない日が続いているなら──
それは、「音が合ってないだけ」かもしれない。
【あとがき】
この記事で触れた、AIでジム用音楽を作る方法については、いずれ詳しく紹介予定です。
気になる方は、そちらもチェックしてみてください。
それでは、また次の記事で!